日本人の「休暇」と「労働」についてお話します。
日本の祝祭日は15日、今年は16日あります。世界の国と比べて一番多い国です。日本人の働きすぎを解消するため、海の日や敬老の日など新しい祝日を増やし、また、日曜日に祝日が重なった場合は、振り替え休日にしました。また、土曜、日曜、月曜が三連休になると多くの人が休暇をとりやすく、観光振興にも結びつくだろうと考え、「ハッピーマンデイ」という制度も生まれました。
成人の日を1月の第2月曜日に、海の日を7月の第3月曜日に、敬老の日、体育の日も同じように法律で変更し、日本では三連休が多くなりました。ところが、多くの国民が休んでいるかというとそうでもありません。例えば、日本人の有給休暇日数は平均9日です。先進諸国では、ドイツが31日、フランスは25日、イギリスは24日、アメリカは13日です。
週休二日制が浸透しています。日本の場合、週休二日で土曜と日曜を全て休むと104日の休日になりますが、実際は平均で95日しか休んでいません。また、一年間に日本は123日間休みがありますが、ドイツでは145日で22日間も違います。
また、日本人の労働時間は、現在一年間に1954時間。ドイツは1525時間で429時間の差があり、日本人の労働時間は一週間あたり8時間も多いのです。日本人はまだまだ働き過ぎです。世界の中でも、ドイツやイギリス、フランスなどのヨーロッパ諸国では、休暇が多いのですが、それは働くということについての価値観が影響しています。
働くということを英語でLabor(レーバー)といいますが、これは奴隷のslave(スレイヴ)と語源が同じと言われています。労働というのは奴隷がすることで、本来は人間がやるべきことではなく、なるべくその状態から脱出したいという考え方があるようです。
会社の発展のため、社会の発展のための労働かもしれませんが、多くのヨーロッパの人々は必要悪として働いているということです。一方、日本では、社会不安があるのか、定年後も働きたいという人も多いのです。働きたいという意欲が社会の足を引っ張っているともいえます。年金で生活できるのであれば、人生に余裕をもって生活したらいいと思います。
「月尾嘉男 北海道二十一世紀」
(北海道テレビ放送・毎月最終土曜日放送の「月尾嘉男・未来世紀日本」の内容が、毎週金曜日の北海道建設新聞に「月尾嘉男 北海道二十一世紀」として紹介されています)
(同様に、放送された翌朝(日曜日)の朝日新聞北海道版にも「月尾嘉男・未来世紀日本」として内容が紹介されています)
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